2013年1月22日

           [ PLAY THE GLASS con tenerezza ]

            教会、、、、と聞いた時、「死をテーマ」にと考えた。

            国と国との争い、人と人との争い、予期せぬ事故、で理不尽に死んで行く人々。

            今、世界が暗い。

            この11年間に、私自身、夫の死に始まり壮絶な4人の死を身近に見てきた。

            ガラスで鎮魂の歌を奏でよう。

           

            しかし、教会の庭に立った時、そこは明るかった。

             閉じ込められた空間ではあったが、空に向かって問いかければ、

            明るい光で何者かが微笑み返してくれるような気がした。

        死者の無念と、残された者の苦しみを、開放してくれる微笑み。

            死者の心は、残された者の心に寄り添って一緒に生きて行けることは、やがてわかる時がくる。

        死者たちは、残された者たちの心をそっと撫でてくれている。

        今を活き活きと生きなさい、と。

        生きることへの讃歌を奏でるガラスたちを、さわって下さい。

                                                                             撫でて下さい。

                              2003   S.Francesco 教会:ヴェネツィア  

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