2013年1月アーカイブ

2013年1月 9日

PLAY THE GLASS

ガラスを遊び、ガラスを奏でる。

体の動き、一吹きの息が硝子に色々な音色を奏でさせる。

硝子は有機体のように成育して態を変えていく。

硝子が奏でる形は全てが美しく響く。

硝子を吹いている、その時私は名演奏家の気分。

ふと我に返ったとき、私はシャボン玉で遊ぶ子供。 (1987)4.jpg

2013年1月 9日

PLAY THE GLASS

作品タイトルは、常にPLAY THE GLASS+"音楽用語"を使っている。宙吹きの作業がガラスと体とでリズムをとりながら、吹き竿が奏でるように形を作り出してゆくからである。

そしてPLAY THE GLASSは私にとってもっと大切な意味がある。それはガラスと遊ぶということである。肩の力を抜いて自由に遊ぶことによって、ガラスをよく知ることができる。既成概念にとらわれず自分を自由に解き放ち、物の本質を知ること、これは人生全てに対する私の生き方にそのものになっている。

ガラスは造形素材として一番私にイマジネーションをかきたててくれる。頭で考えるより先に体に伝わってくる素材感のせいだろう。作業している時の真実を知る感動を、多くの人々によりよく伝えたいという思いが、精一杯の努力でガラスたちをアレンジしてインスタレーションすることになる。与えられた機会、空間を生かしてガラスの真実と私の人生で得た真実を伝えたい。P6020007.jpg

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